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「ポスト」 Part3

  • 2009/12/12(土) 12:48:36

筆が進まないなんて嘘言ってすみません。

書き始めたら意外と……

・主人公目線の感情が多いです。ゆっくりと自分目線でも考えながら読んでみるとイイかなと。
 面倒ですが何回か読んでみるのもいいかもしれません。

・今回は短めです。

・今更ですが完結したらHPに載せればいいと気付きました

・寒くて悴みました


追記で本編です。もう少しお付き合い下さい



























大学の講義中、おでこが疼きだしていた。時間が無くて、冷やせなかった。というよりは彼女の言葉を実行したら認めることになる気がしていたからだろう。お爺さんはいないことを、そしてそれを望んで……信じていたことを。それは誤りだった。わかっているつもりだ。しかし鈍い痛みと共に負の意識が離れなかった。後悔―――あのおばさんを困らせたこと、勝手な思い込みをしていたこと、おでこを冷やしていないこと。拒絶―――あのおばさんを受け入れること、おでこを冷やすこと。結局わかっていつつわかっていない、わかりたくありつつわかりたくない、冷やしたくありつつ冷やしたくない。そして、新聞を配りたくありつつもう離れたくもある。離れたいのは何からなのか……とにかく明朝に今までと同じようにあそこへ行ったならば、そこには後悔と拒絶―――つまり良い朝なんて絶対に来るとは思えないのだった。
 九月四日、やっぱり朝が来た。そして僕は行く。あの道へ、あの家の前へ行く。
 あっという間に新聞を挟む動作に入っていた。驚くことに、気付いたらあのドアノブを見つめて手を伸ばしていたのだった。ハッと気付き、止まる。一瞬、何をしに来たのかわからなくなった。しかしそれは明白なのだ。配達、配達だけなのだ。わかっている!
 ドアに手の甲が向かう。僕はわかってない、配達をしに来たのだということを。ノックの必要なんてないことを。そしてわかっている。ノックするべきであることを。彼女がそれを待っていることを。昨日、まるで恋しているかのように考え抜いた後でも答えは出なかったはずだったが、それは最初から在ったように思われた。躊躇は迷いの無い動作によって掻き消された。
 ノックした。
 そして、待つ。あのおばさんは昨日同様起きていて、僕であることに気付いているだろう。
 しかし、反応が無い。1分、2分が経った。時間の経過を知らせるのは時々聴こえる鳥の囀りだけ。僕は身動きせず、待っている。やがて出てきてくれるだろうという確信は崩れていった。鳥が頭上を飛び、離れていく。もしかしたら寝ているかもしれない。と願う気持ちが増してきた、自分勝手なことに。仕方が無いと思い、新聞を挟んだ。
 夕方に、また来てみよう。
 配達を再開した。あっという間に角っこの家に至っている。今思うに、この時は後ろを振り向かずに良かった、と思うのだ。

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お久しぶりです
受験勉強が死ぬほど忙しくて(嘘

知らぬ間に小説が・・・
こういう作風っていうか文体?好きです

是非スカイ・クロラシリーズを読んでみてください
一年ほど前映画化されていたアレです
茶一さんなら既に読んでそうですが・・・

  • 投稿者: とば
  • 2009/12/12(土) 20:38:43
  • [編集]

>>とばさん
お久しぶりです!

ちまちま書いてます。
いろいろいつもと違うので読み難いかもしれないですが(主に改行と文字サイズ的に)
そう言われると嬉しいです

よく、読書家そうって言われますが実はそこまで読んでないんです(;
今読んでるシリーズ終わったら読むかもしれないです、ありがとうございます

  • 投稿者: 茶ー
  • 2009/12/13(日) 08:44:03
  • [編集]

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